大辺路富田坂クラブ - 和歌山県白浜町体験型教育旅行

更新日:2024年03月15日

(写真)大辺路富田坂クラブ

大辺路富田坂クラブは、地元在住の会員を中心に、世界遺産に指定された熊野古道大辺路・富田坂の保全と整備を行っています。

熊野古道大辺路富田坂

(写真)草堂寺前の道標

海沿いの熊野古道である「熊野古道大辺路」。田辺から中辺路と別れ那智勝浦へ至る海沿いの古道です。現在は熊野枯木灘県立自然公園・吉野熊野国立公園に指定されている美しい海岸線をたどるため、文人墨客が好んで歩いたと伝えられ、富田坂の入口となる「草堂寺」には江戸中期の画家・長沢芦雪の障壁画などが残されています。

富田坂は、白浜町富田地区から日置川沿いの「安居(あご)」地区への道。かつては富田地区から日置川方面への主要な道でしたが、モータリゼーションの発達とともに海岸線の道路ができ、使われなくなっていきました。世界遺産登録申請を期に現在の大辺路富田坂クラブのメンバーが協力し調査・整備を行いました。

大辺路富田坂クラブの結成

(写真)富田坂・通称「七曲がり」付近

熊野古道を世界遺産登録しよう、との活動が始まったとき、海沿いの熊野古道として使われていた大辺路の調査が始まり、富田坂を生活道として使われていたことを知る地元在住者が調査に協力しました。
富田坂の調査に並行して、地元の財産である古道を後世に受け継いでいこうと古道の整備を始めたことから「大辺路富田坂クラブ」の発足となりました。
調査・整備の甲斐あって、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコに世界遺産登録申請を行ったときに富田坂も含まれることになり、七曲がりから安居辻松峠までが世界遺産に登録されました。

現在の活動

(写真)安居辻松峠

富田坂はかつての主要道であったことから、安居辻松峠から「安居(あご)」へ下るほかにも「椿温泉」への道や安居よりも少し下手の「田野井(たのい)」へ下る道がありました。
平成17年の世界遺産登録と前後して、椿温泉への道の調査・整備を行い、最近は田野井への道も整備して歩くことができるようになりました。
会員たちは現在も時間を見ては富田坂を歩き、清掃や整備を行っています。

「大辺路富田坂クラブ」のお問い合せ

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